WordPressのサイトを安全に管理するために、PHP対応表・必須要件を確認!
WordPressを使用してサイトを運用する際、その基盤となるPHPの互換性は、サイトのパフォーマンスとセキュリティに影響します。適切なバージョンで運用することは、サイトの安定稼働に不可欠です。自身のサイトのPHPを確認して安全に運用する対策を進めましょう。
WordPress を運用するための必須要件
2024年3月時点のWordPressの要件は以下の通りです。最新の情報は公式サイトから確認することをオススメします。
- PHP バージョン 7.4 以上
- MySQL バージョン 5.7 以上、またはMariaDB バージョン 10.3 以上
- HTTPS 対応
最新情報は以下の公式サイトからご確認ください。
適正なバージョンを使用する必要がある
実は、WordPressのバージョンに対応してPHPの動作保証されている推奨バージョンが存在します。例えばWordPressを最新バージョンに更新したときには、PHPのバージョンもしっかりとチェックしなければ、PHPのバージョンが動作保証外になってしまう可能性があります。PHPのバージョンが適切ではない、または古い場合は、以下のような問題を発生する恐れがあります。
- 動作・表示が遅くなる
- サイトの改ざんの危険性
- インストールしているプラグインが正常に動作しない
WordPressとPHPの対応バージョン表
WordPress公式ではセキュリティと機能の両方の点からWordPress、PHPを最新の状態に保つことが重要とされているので運用中のサイトのWordPressのバージョン、PHPのバージョンを確認して状況を確認してください。
WordPressとPHPのバージョン対応表
WordPress | 動作確認PHP | 推奨環境PHP(EOL) |
---|---|---|
6.4 | 7.0 – 8.3※ | 8.1(EOL:2024/11/25) 8.2(EOL:2025/10/08) |
6.3 | 7.0 – 8.2※ | 8.1(EOL:2024/11/25) 8.2(EOL:2025/10/08) |
6.2 | 5.6 – 8.2※ | 7.4(EOL:2022/11/28) 8.0(EOL:2023/11/26) 8.1(EOL:2024/11/25) 8.2(EOL:2025/10/08) |
6.1 | 5.6 – 8.2※ | 7.4(EOL:2022/11/28) 8.0※(EOL:2023/11/26) 8.1※(EOL:2024/11/25) 8.2※(EOL:2025/10/08) |
6.0 | 5.6 – 8.1※ | 7.4(EOL:2022/11/28) 8.0※(EOL:2023/11/26) 8.1※(EOL:2024/11/25) |
動作の確認が行われている場合も、それぞれのバージョンによる不具合などが存在します。以下のサイトを確認して適切なバージョンをお選びください。
WordPressに関する最新情報は、公式サイトを通じてご覧いただけます。
・PHPの互換性とWordPressのバージョン(英語)
・サーバー環境構築ハンドブックのPHPについて(英語)
PHPのサポート期限については、以下のリンク先でご確認いただけます。
・PHPのサポート期間の一覧
PHPのバージョンアップを検討している場合、使用しているテーマやプラグインが最新のバージョンに対応していないと問題が生じる可能性があります。最新のアップデートに対応していない、長期間更新されていないテーマやプラグインは、セキュリティ上のリスクを高める恐れがあります。
セキュリティを確保し、安全に運用を続けるためには、アップデート対応済みの代替テーマやプラグインへの切り替えを検討し、推奨されるバージョンへ積極的にアップデートすることが重要です。
古いPHPを使用しなければならない場合、弊社のサーバーをご契約の場合はセキュリティオプション「Imunify360」を利用することで、古いPHPもできるだけ安全に使用することが可能です。
Imunify360のオプションページはこちら
使用しているPHPの確認方法
WordPressのダッシュボードの「サイトヘルス」からPHPのバージョンを確認することができます。
まとめ
WordPressを運用する際は、公式が推奨するPHPバージョンの利用が望ましいです。これらのバージョンはセキュリティが最も考慮されて選定されており、古いバージョンのPHPに依存することはセキュリティリスクを増大させます。
WordPressとPHPのバージョンを定期的に確認し、推奨される環境に準拠しているかを把握することが重要です。サイトを最新かつ安全な状態に維持するために、常に適切なアップデートを行い、セキュリティ対策を怠らないようにしましょう。